約 4,221,094 件
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/1965.html
カナン…… あなたは私の光。どこまでもまっすぐに輝き続けるあなた。あなたに愛され、あなたに照らされることで、心の片隅に生まれてしまう影。ごめんね、カナン……私はあなたを、照らすことができない……ごめんね…… 上海の鉄道を行く列車の中で、カナンとアルファルドの激闘が続く。 マリアの乗る車両は切り離され、カナンたちの列車の遥か後方に置き去り。 しかも、時限爆弾が仕掛けられている。 ユンユンがとっさに、走行中の列車から飛び降り、マリアの車両目がけて全力疾走する。 ついに時限爆弾が作動し、大爆発──! カナン (マリアぁ──っ!) マリア (カナン……) 最終話キボウノチ 線路の彼方で、もうもうと黒煙があがる。 アルファルド「本当に、頭のいい女だよ。あいつは。お前から逃げたんだ」 カナンは無言で、アルファルドを睨みつける。 アルファルド (!? なんだ、この目は? 怒(いか)りでもない。ただ、どこまでも見られている……) カナン (ただそのまま、ありのままを見つめろ。すべてを、ありのままに……!) アルファルド「見るな…… 見るな、見るな…… わ、私を…… 見透かすなぁぁっ!!」 アルファルドが激高して、発砲する。 カナンは銃撃をかわして、反撃に転じる。 アルファルド「(なぜだ? なぜ乱れない? 奴は、大沢マリアを失ったというのに…… 私はここでも、亡霊を殺すことができないのか?) 結局、終わらせることはできなかったな。道連れになってもらおうか。お前も、私も。またこの列車に置いておく。想いも、懺悔も、後悔も。お前はまたあの日のように、ここで失い、私はまた、決着をつけられずに置いて行く」 突然のヘリコプターの音。 機関銃の銃撃が、列車の窓を叩き割る。 カナンが気を取られた隙に、アルファルドは外に飛び出し、屋根の上によじ登る。 カナンも追って来る。 カナン「アルファルド!」 アルファルド「光栄だね! 大沢マリアは追わずに、私に執着してくださるとはな!」 カナン「マリアは、死んでいない」 アルファルド「……!」 カナン「死んでいない。私にはわかる」 マリアの乗っていた車両が炎上している。 煤だらけのユンユンがマリアを背負い、息を切らしつつ脱出する。 ユンユン「はぁ、はぁ…… カナン! 私は、約束を守る女っス! マリアは、絶対になんとかするッス! だから、へばったら承知しないっスよぉ!」 マリア (ごめんね…… ごめんね、カナン…… でも私、守られてるんじゃなくて、あなたの隣に立ちたいの……) カナン「わかる。色が見えなくても、マリアの優しさは伝わってくる。それがわかるのは、きっとマリアは、私にとっての……」 アルファルド「光。それがお前の強さの正体だ。お前は、新たな光を見つけることで、シャムの亡霊から解き放たれようとした」 カナン「違う。マリアは光じゃない。友達だ」 アルファルド「……プッ! フフフ、アハハハハハ!」 ヘリコプターが縄梯子を垂らし、アルファルドがそれを掴む。 アルファルド「お友達のために戦うか!? それはいい。私が振り回され続けた呪いから、お前はそんなちっぽけな願いで解放されたというんだな!?」 カナン「行かせない。お前はここで、私が……」 アルファルド「私がぁっ!?」 アルファルドの銃撃を避けつつ、カナンも縄梯子を掴む。 カナンの銃撃がアルファルドの手から銃を弾き飛ばし、さらにヘリ機内の銃撃手を撃つ。 ヘリがバランスを崩し、墜落する。 カナンとアルファルドは、再び列車の屋根の上に舞い降りる。 列車の上で戦いが続く。 銃を失ったアルファルドを、カナンは何度も殴りつける。 カナン (なんだ、この手応え? まるで、まるで白い闇を殴ってるみたいだ…… そう、か……) アルファルド (カナンは、2人も要らない…… 同じ名を持った私たち……) (シャム『アルファルド……』) アルファルド (そうだ…… シャムは私を、アルファルドとは呼ばない。違う。あいつは最後に一度だけ……) シャム「アルファルド、お前は無敵だ。だが、もし目的でなく、個人としての欲望を持ったのなら……」 アルファルド「持ったのなら?」 シャム「そのときには、訪れるだろう。お前の新しい名が持つ意味、孤独が……」 アルファルドがナイフで反撃に転じるが、脚を滑らせ、屋根の上から滑り落ちる。 とっさにカナンがアルファルドの腕をつかみ、必死に体を支える。 アルファルド「……なぜだ!? 私がここで死ねば、あの日は繰り返さない! お前はシャムの亡霊から逃れられるというのに!?」 カナン「お前、いつも変な色してる…… シャムみたいな茶色だったり、今日なんて真っ白だ! その理由がやっとわかった…… もうお前は、死んでいるからなんだ!」 アルファルド「……!」 カナン「シャムが死んだ時点で、お前は、お前の心は死んだ! でも私は違う! あの日から、いろんな人に会った。みんな、忘れられない人になった。私は、あの日で止まっていない!」 アルファルド「……」 カナン「お前の心は、もう死んだ…… 決定権は、生きている者にある。私は生きている。生きている者として命令する…… お前をこれ以上、死なせない!! 死なせない…… ここで誰も救えなかったら、あの日と同じだ。たとえそれがお前でも」 アルファルド「(……リャン、お前の言うとおりだ。私は確かに、あの時代に縛られ続けていた。私は、カナンとその化け物を作れば、シャムに、シャムに近づけるとでも思ったのか? カナンは、とうの昔に解き放たれていた…… シャムの亡霊から、繰り返すあの日から、そして、私だけが……) 同じ名を、同じ刺青を持つ私たち!」 列車の屋根の上から銃が滑り落ち、アルファルドがその銃をつかむ。 アルファルド「シャム、お前はどこまでも私に絡みついてくる…… 私は、蛇の呪縛を解き放つ!」 アルファルドが銃口をカナンに向ける。 カナンを撃つかと思われたそのとき、不意に表情を緩め、なんとカナンが握っている自分の腕目がけて、銃を乱射する。 血が飛び散り、アルファルドの体が眼下の渓谷へと消えてゆく。 屋根の上にはカナンと、ちぎれたアルファルドの腕が残されたのみ── マリアとカナンが、あやとりで遊んでいる。 マリア「違うよ」 カナン「ここ?」 マリア「そう。で、中指をこっち。──そう」 カナン「マリア」 マリア「ん?」 カナン「謝りたいことがあるんだ」 マリア「それは私の方だよ、カナン。謝りたいこと、たくさん……」 カナン「そうか…… だったら、おあいこだ」 マリア「……うん、おあいこだね」 ふと、マリアが指のあやとりに視線を戻す。 マリア「あ~ぁ、こんがらがっちゃったね」 カナン「うん、こんがらがっちゃった。もう、元には戻せないよ」 マリア「……戻せない?」 次第にカナンの姿が遠ざかってゆく。 カナン「うん。もう、元には戻せないよ……」 マリア「カナン!?」 マリアが目覚めると、そこは夜の病室のベッドの上。 翌朝。 御法川(みのりかわ)が病室を訪れる。 御法川「おっ、お目覚めか! 思ったより傷が浅くて、良かったなぁ」 マリア「じゃあ、ここは天国じゃない……」 御法川「こんな辛気臭い天国なんてあるかよぉ!? ユンユンみたいなこと言いやがって」 マリア「えっ?」 御法川「お前を、必死こいて運んでくれたよ。あいつは」 回想。 夜道を行く御法川の車の前に、ユンユンとマリアが倒れている。 御法川「おい! 大沢、ユンユン! ケガしてるじゃねぇか!?」 ユンユン「あ…… ミノさん。極楽っスか、ここは……? 先に逝ってたっスね…… ナンマンダブ、ナンマンダブ」 御法川「ふざけんなぁ! 俺は生きてるってのぉ!」 ユンユン「あ!?」 いきなりユンユンが、御法川に泣きつく。 ユンユン「……じゃあ、マリアを! マリアを、助けてくださぁい! そんで、そんで…… 哀れなユンユンに… なんか、お供えをください……」 ユンユンが倒れる。 御法川「おい!?」 腹の虫が泣く。 ユンユン「お、お供えは…… 饅頭がいいっス……」 御法川「メシ食わせたら元気になってなぁ、もうバイトに行ったぞ」 マリア「そうだったんだ。ありがとう、ユンユン…… あ、カナンは!?」 マリアが飛び起きようとし、傷の痛みに顔を歪める。 御法川「お、おい!? 無茶するな! カナンのことは、お前の携帯からかけた番号を調べてみたが、使われてないってさ」 マリア「えっ!?」 御法川「あんなに一緒に居たのに、カナンのことは結局、何もわからないままだ……」 マリア「カナンが見てる世界、カナンが抱えてるもの、それが見たくて、それを知りたくて、やっと隣に立てるかもしれないって思ったのに…… なのに……」 御法川「わかってやれ。あいつの望みは何だ?」 マリア「……私を」 御法川「あぁ。あいつは、お前を守りたいんだ」 マリア「結局、そうなんだ…… どこまで行っても、カナンは、私を隣に立たせてくれない……」 御法川「立てるはずがない。お前たちの境遇は違いすぎる」 マリアが肩を震わせ、涙を流し始める。 御法川「だけど、寄り添うことはできるだろう?」 マリア「……寄り添う?」 御法川「そう。心だけ、寄り添うことなら……」 マリア「心だけ、寄り添う……」 どこかの道を、カナンが行く。 カナン (初めて会ったとき、あの灰色の街で、マリアだけは輝いていた…… 私がそばにいたいと願わなければ、マリアを危険な目に遭わせることもなかった。ごめん、マリア…… でも、どこにいたって、マリアの優しさはわかるから…… そう、どこにいたって、離れていたってわかるから……) 御法川が街中で、様々な景色をカメラに収める。 御法川 (上海…… 上海蟹のシーズンには未だ遠く、この街は、俺たちが初めて足を踏み入れたときと、何ら変わりない。流れるニュースだけが、わずかに違いはするが、すでに誰も興味を示さず、産まれた空白は次々に塗り替えられる) 日本の後輩のライター、磯 千晶へ電話をかける。 千晶『何やってんですかぁ!? メールも電話も繋がらないしぃ!』 御法川「あぁ、すまん」 千晶『ほらぁ、あのヘンテコな事件はどうしたんですか? 消えた村とか、なんとか……』 御法川「あれは、もういい」 千晶『はぁ!?』 御法川「そうだ、他にとびっきりのネタが」 千晶『えっ、どんなですか?』 懐から、今は亡きサンタナとハッコーの写真を取り出して見つめる。 御法川「上海の街で1人の女に魅入られた男が、恋に破れ、彼女の面影を追う……」 千晶『はぁ? それ、何の三文小説ですか? もう、しっかりして──』 電話を切る。 御法川「転職しようかなぁ…… (そう、この三文小説の続きを、俺は書き終えなければいけない)」 サンタナの営んでいたバーを訪れる。 つけっぱなしのテレビ。 アイドル歌手・ネネの歌声が流れている。 御法川「ったく、テレビくらい消して行けっての……」 無人の店内で、ネネの歌声を真似る。 御法川「俺は…… クッ、くそぉ…… あぁ、いいケツしてたなぁ~、ホント」 御法川とマリアが上海を発つ日。 マリア「お父さんにユンユンの薬を送ったら、複製できるだろう、って」 御法川「おぉ、良かったなぁ! で、その本人は?」 マリア「バイト持ちすぎて、来れないって」 御法川「相変らずだなぁ」 2人の前に、いつものタクシーが停まる。 運転手「どうぞ。旦那、お嬢さん」 2人を乗せ、タクシーが街を行く。 カーラジオが流れている。 『じゃあ、この辺りで次のリクエストに行こうかなぁ。『新しい世界に旅立つお友達に、ぜひネネさんの曲を贈りたい』──』 運転手「う~ん! わかってるねぇ、このリスナー!」 『では、聞いてください。ラジオネーム・シルクロード饅頭さんからのリクエストで──』 御法川「あ!? シルクロード……」 マリア「……饅頭!?」 ユンユンが営んでいた饅頭屋の名前── マリアが、カーラジオから流れる歌声に耳を傾けつつ、街景色を眺める。 マリア「凄いですね……」 御法川「ん?」 マリア「本当、雑多なパワーに満ち溢れてて…… 凄いですね」 御法川「久しぶりだな、それ」 マリア「え?」 御法川「お前、昔は『凄い、凄い』を連発してたろ? 近頃、何見ても言わなくなったって思ってたが」 マリア「……カナンの隣に立つためには、それじゃ駄目だって思ったんですよね。周りを凄いって思うだけじゃなく、自分が凄くならなくちゃって」 マリアが改めて、街景色を見渡す。 マリア「でも、みんなそれぞれ必死で、一生懸命で、だからこその輝きで、凄いこと、普通じゃない手の届かないことなんて、本当はどこもないのかもしれない。だから、ミノさんが言ってたみたいに、心は寄り添えるんですね。きっと……」 御法川「フン。お前は、凄いよ……」 マリア「え?」 御法川「いや……」 ユンユンは街角の八百屋で、アルバイトに励んでいる。 ユンユン「バナナ、バナナ、バナナを食べて、ガンバナナ! スイカもいかがっスイカ~! (マリア。お別れの言葉は、無しっスよ。きっと、また……)」 ユンユンが巨乳を揺らし、売り声を張り上げる。 店主が、ユンユンの胸に詰め込まれたスイカを取り上げる。 店主「勝手に、売りもん詰めるなぁ!」 ユンユン「お、お客さんに喜んでもらおうと……」 街外れの寺院。 修道僧の列の中に、出家したカミングスの姿がある カミングスがふと、道端で足を止め、落ちていた木の実を拾い上げる。 修道僧「どうか、しましたか?」 カミングス「現世への…… 未練の形です」 亡きリャン・チーの愛用の玩具銃の弾に似た形── 空港。 アルファルドが椅子に座っている。 腕の通っていない袖が、ぶらりと垂れ下がっている。 この街で、出逢った人たちを忘れない。 忘れないで…… この街で目にした出来事を、忘れない…… この街で感じた想いを、忘れない…… 忘れない…… 御法川とマリアを乗せた飛行機が、上海から日本へと飛び立つ。 カナンが上海の街角で、銃の照準で飛行機を捉える。 カナン「バーン…… フッ。あれ、私のだ」 何日かが過ぎた。 日本、渋谷での写真展。 マリアの撮った写真が展示されており、多くの客で賑わっている。 前作のゲーム『428』の登場人物と思しき者たちの姿も見える。 アルファルドとカナンの顔写真が、並べて壁に掛けられている。 マリアは、2人の写真に添えられている「CANAAN」の題を、愛おしそうに撫でる。 カナンは生きてる。 その命は、激しく輝いて、 この目で直接見るには、眩しすぎて。 でも、目がつぶれそうになっても、 私は見つめることができたと思う。 それはきっと、普通の女の子の物語── どこかの国、どこかの部屋。 カナンのもとに、夏目から電話が入る。 夏目『仕事です』 カナン「あなたも懲りないよね。相変らず私を使うなんて」 夏目『その言葉、そっくりお返しします。それに今回は、相手が相手ですから』 カナン「ターゲットは?」 夏目『片腕の女……』 カナン「……了解」 END
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/1392.html
タイトル 作成者 ハーメルンのバイオリン弾き ~シェルクンチク~ 逃亡者 初恋限定 W・サード ビーストウォーズⅡ(漫画版) W・サード 100億の男 マリエ好き 風魔の小次郎 逃亡者 フューチャーカード バディファイト100 ジーク
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/2611.html
※ここまでのあらすじは『ウルトラマンZの第24話』をご覧ください ハルキやヘビクラ、ストレイジ隊員たちが、地球防衛軍日本支部を奪還に向う。 作戦部長ユウキ マイが、武装した警備員たちを率い、守りを固めている。 両手を上げて降伏の意志を示すハルキたちに、警備員たちが銃を構える。 警備員「止まれぇ! それ以上、動くなぁ!」 マイ「ストレイジ……」 ヘビクラ「ただいま」 マイ「ヘビクラぁ!! その男は敵性宇宙人。クリヤマ長官襲撃も、ナカシマ隊員によるウルトロイドゼロ強奪も、そいつが首謀者よ!」 ハルキ「俺たちに戦闘の意志はありません! このままでは敵の思うつぼです! お願いします! 中に入れてください!」 マイ「撃ちなさい」 警備員「しかし、相手は丸腰です」 マイ「これは命令だ! 早く撃ちなさい!!」 警備員「し、しかし……」 マイが業を煮やし、自らの銃を放つ。 ヘビクラがジャグラスジャグラーに変身し、剣撃で銃弾を跳ね返す。 マイ「見なさい、これがあいつの正体よ。撃てぇ!!」 警備員「……撃てぇ!!」 警備員たちが一斉に発砲する。 ジャグラーは銃弾をすべて防ぎ、マイや警備員たちも倒して、変身を解く。 ヘビクラ「丸腰じゃなくて悪かったな」 一同「隊長!?」「隊長!?」 ヘビクラ「安心しろ、峰打ちだ」 ユカ「隊長!? 隊長が宇宙人!? ちょっと隊長、皮膚細胞のサンプル取らせてもらってもいいですか!? 髪の毛だけでも大丈夫です、お願いします!」 ヘビクラ「……行くぞ」 ハルキたち一同は基地を取り戻し、反撃の準備を開始する。 ユカ「デストルドス、全世界の主要都市を襲撃中。各国の防衛軍は軒並み壊滅状態」 イナバ「残ってるのは、俺たちだけか」 ユカ「デストルドス、こっちの動きに気づいたみたいです。まっすぐこっちにやって来ます」 ヘビクラ「敵はゲームをやってるんだ。当然、面白がってこっちに来ると思ってたぜ」 隊員「出撃準備、できました」 ヘビクラ「よし」 ヘビクラの前に、ストレイジ一同が準備を終えて勢揃いする。 ヘビクラ「ハルキはキングジョー、俺はウィンダムで出る。なんとしてもデストルドスからヨウコを救い出し、奴を殲滅する! ここが標的になるかもしれない。本部の連中が殺到する可能性もある! 俺は『怪しい宇宙人』だしな。危険を感じたらすぐ逃げろ。逃げていい。これが俺たちストレイジの最後の戦いだ!! 全員生きて帰って、パコさんのマグロで打ち上げするぞ!!」 ヘビクラが腕を差し出し、一同が手を重ねて合図する。 一同「ゴー・ストレイジ!!」 遥かに輝く戦士たち ハルキ「隊長。やっぱり俺、わかんないっす。なんで今まで、あんなことしてきたんスか?」 ヘビクラ「お前ら人類もセレブロも、調子に乗りすぎた。諦めもしないように調節してやってたんだ」 ハルキ「なんスか、それ?」 ヘビクラ「ま、それも全部パーだ」 ハルキ「隊長のこと…… 信じていいんスよね?」 ヘビクラ「知るか。自分で決めろ」 ハルキ「俺…… 信じます! 隊長は、隊長ですから」 ヘビクラ「元・隊長だ。それにどちらにしろ、俺はライザーが壊れちまったから、もう怪獣にはなれない」 ハルキ「自力で巨大化とか、できないんスか?」 ヘビクラ「前はできたんだけどな。それももう、力がねぇんだ」 ハルキ「俺ももう、次に変身したら体がもたないって、ゼットさんが……」 ヘビクラ「ってことは、俺たちに残された武器は、こいつらだけってことか」 ハルキの乗るキングジョーストレイジカスタム、ヘビクラの乗るウィンダムが、地上に降り立つ。 ヘビクラ「配置についた」 ユカ「半径10キロ圏内の民間人の避難、完了しました」 ハルキ「押忍(オス)!」 ユカ「デストルドス、作戦区域到達まで距離5千…… 来ます!」 殲滅機甲獣デストルドスが、空から舞い降りる。 寄生生物セレブロに取りつかれたヨウコが、コクピットで狂ったように笑っている。 ヨウコ(セレブロ)「ハハハハ!! お前らで最期だ…… 楽しませてもらうぞぉ!! アッハハハハ!!」 ハルキ「先輩…… 絶対救出します!」 ヘビクラ「行くぞ、ハルキ!」 ハルキ「押忍! これより、攻撃を開始する!」 キングジョーとウィンダムが、ミサイルで先制攻撃を加える。 デストルドスはそれを意にも介さず、反撃を繰り出す。 キングジョーとウィンダムが格闘で応戦するが、苦戦を強いられる。 ヘビクラ「ユカ! ヨウコの位置解析、どうだ!?」 ユカ「こいつ、温度も波長も滅茶苦茶で、全然解析できない! なんとか動きを止めてください!」 ヘビクラ「レーザーショット」 ハルキ「ペダニウム粒子砲!」 2人「発射ぁ!!」 キングジョーらが強力な砲撃を同時に繰り出すが、やはりデストルドスには通用しない。 ユカ「ヨウコ、どこ!? ヨウコ、どこなのぉ!?」 デストルドスの猛攻の前に、キングジョーもウィンダムも倒れる。 ハルキ「動け、動いてくれぇ!!」 デストルドスが2体をめがけて、攻撃の構えをとる。 ヘビクラ「おい、D4レイを撃とうとしてるぞ! ハルキ、動けるか!?」 ハルキ「右脚部をやられました!」 ヘビクラ「分離して回避しろ!」 ハルキ「エラーで分離ができないっス!」 ウィンダムもバッテリーの警報が鳴り響いている。 ヘビクラ「チッ、こっちも駄目か……」 ユカ「ヨウコぉ……」 あわやというとき、鉄拳が飛来してデストルドスに命中、窮地を救う。 攻撃の主は、現役を引退したはずのセブンガー。 ハルキ「あれは…… セブンガー!?」 コクピットには、イナバが搭乗している。 イナバ「骨董品だってな、まだまだ役に立つんだよ!」 ヘビクラ「遅いですよ、パコさん」 イナバ「間に合ったんだからいいだろ」 一同「班長~!!」 ユカ「よっしゃぁ!! 見つけたぁ!! ヨウコ発見! ハルキ、ヨウコは胸の主砲の奥にいる!」 ハルキ「押忍! 先輩、今行きます!」 セブンガーがウィンダムに、バッテリーを装填する。 イナバ「ほら、追加バッテリーだ!」 ヘビクラ「あざっす、パコさん! ハルキ、俺たちで奴の動きを何としても止める。絶対ヨウコを救出しろ!」 ハルキ「押忍!!」 セブンガー『超硬芯回転鉄拳、装着』 イナバ「よし、行くぞぉ!」 デストルドスの攻撃が、キングジョーに炸裂する。 爆炎の中から、タンクモード(戦車形態)に変形したキングジョーが突進する。 キングジョー『キングジョー ストレイジカスタム・タンクモード』 ハルキ「ペダニウム粒子砲、発射ぁ!!」 キングジョーの砲撃で、デストルドスの胸のコクピットが露出する。 ウィンダムとセブンガーが左右から、デストルドスを押さえる。 ヘビクラ「今だ、ハルキ!!」 ハルキ「押忍!!」 キングジョー『キングジョー ストレイジカスタム・ロボットモード』 ハルキ「ロボットモード! チェストォォ!!」 キングジョーがデストルドスの胸をめがけて、拳を突き立てる。 ハルキ「先輩、絶対に助け出しま──す!! うおぉ──!!」 ヨウコ「やめろおぉ──!!」 デストルドスがウィンダムとセブンガーを吹き飛ばし、キングジョー共々、空高く上昇してゆく── 光に満ちたストレイジ基地の光景。 ハルキが、呆けた様子のヨウコと対峙している。 ハルキ「ヨウコ先輩!?」 ヨウコ「──どなたですか?」 ハルキ「俺ですよ、ハルキです!」 ヨウコ「ハル……キ……?」 ハルキ「……あ、腕相撲でもしませんか?」 ヨウコ「腕相撲……」 ハルキ「好きっすよね、腕相撲」 ヨウコ「まぁ…… いいですけど」 ハルキがヨウコと、腕相撲で対決する。 ハルキ「レディ・ゴー!」 互いの力の応酬の末、徐々にヨウコの力が勝ってゆく。 ハルキ「先輩、勝ち逃げは無しっすよ。俺、負けっぱなしで悔しくて、ここんとこ、ずっと特訓してたんスから!」 ヨウコの脳裏に、これまでのハルキとの腕相撲勝負の記憶が甦り、徐々にもとの表情が戻ってゆく。 ハルキが力をこめて、ヨウコの腕を押し返し、ついに腕相撲で勝利する。 ハルキ「よっしゃあ…… よっしゃあ!! やっと勝ったぁ…… あ、あれか…… だったら、俺、ヨウコ先輩と結婚しなきゃいけないのか…… マジか……」 ハルキが涙ぐみ、ヨウコも泣き笑いしている。 ヨウコ「あんた、なんで泣いてんのよ……」 ハルキ「先輩こそ……」 ヨウコがデストルドスの中で、我に返る。 セレブロが、ヨウコから分離して実体を現す。 ヨウコが慌ててセレブロを振りほどき、セレブロはデストルドスの中に消え去る。 セレブロがハルキから奪ったベリアルのメダルが、こぼれ落ちる。 デストルドスからコクピット部分が分離し、ヨウコが空中に投げ出される。 ハルキは意を決して、キングジョーから宙へ飛び降りる。 沈黙したウィンダムとセブンガーから、ヘビクラとイナバが、ストレイジ一同により救出される。 一同「ハルキ!?」「ヨウコさん!?」 ヨウコがなすすべもなく落下してゆく。 ハルキが空中で、必死にヨウコを追う。 ハルキ「ヨウコ先輩──!!」 ヨウコ「ハルキぃ──!!」 そのとき── ヨウコの手にしていたベリアルのメダルが、ベリアルアトロシアスのライズメダルとなる。 ヨウコ「え……!?」 ハルキ「ゼットさん! もう一度、一緒に戦おう! 俺の体はどうなっても構わない! 皆を守りたいんだぁぁ!!」 ハルキはゼットライザーを手にし、アクセスカード、ウルトラマンゼロとジードのメダルを装填する。 ライザー『Haruki ! Access granted !』 ハルキ「ゼロ師匠、ジード先輩! ヨウコ先輩、そのメダルをここに!」 ヨウコ「わかったぁ!」 ハルキとヨウコが空中で、必死に手を伸ばし合う。 ヨウコがベリアルのメダルを、ハルキの持つライザーに装填する。 ヨウコ「ハルキ──! 頼んだぁ!!」 ハルキ「押──忍!!」 ライザー『Zero beyond !』『Geed !』『Belial Atrocious !』 ゼット「ご唱和ください、我の名を!!」 ハルキ「ウルトラマ──ン!!」 一同「ゼ──ット!!」 ライザー『Ultraman Z Delta Rise Claw !』 ハルキがウルトラマンゼット・デルタライズクローに変身し、ヨウコを救い、無事に地上に降ろす。 ストレイジ一同が駆けよる。 一同「ヨウコ!」「ヨウコ!」 ユカ「ハルキがウルトラマンゼット……!?」 ヘビクラ「行け! 終わらせて来い、ハルキぃ!!」 ハルキ「行こう、ゼットさん!! 俺たちの覚悟を、見せてやろう!!」 ゼット「よっしゃぁ! ウルトラ暴れるぞ、ハルキ!!」 ハルキ「押忍!!」 幻界魔剣ベリアロクが飛来し、ゼットの手に収まる。 ゼット「あ、危ねぇ!」 ベリアロク「また面白い奴と戦ってるな。俺にも斬らせろ」 ゼットはベリアロクの剣撃で、そして徒手空拳でデストルドスに挑む。 デストルドスが、D4レイ発射の構えをとる。 ゼット「まずい!」 異次元破壊光線、D4レイが発射される。 ゼットはベリアロクでD4レイを防御する。 ベリアロク「フン、お前らこんなもんか」 ハルキ・ゼット「んなわけ、無いだろぉ!!」 ゼットとハルキは、強烈な光線の威力を必死に堪える。 ベリアロク「色々と面白いものを斬った…… 楽しかったぜ」 ハルキ「え……!?」 ベリアロクが自ら、デストルドスの体に深々と突き刺さり、粉々に砕け散る。 ハルキ「ベリアロクさぁ──ん!?」 ゼットは、メダルの力を持たないオリジナルの姿に戻ってしまい、そばのビルに痛烈に叩きつけられる。 デストルドスはなおも、D4レイ発射の構えをとる。 ユカ「あいつ、またD4レイを撃とうとしてる!?」 ヨウコ「ハルキぃ!! 立ってぇ!!」 一同「立てぇ!」「ハルキぃ!!」 ハルキは、ゼットの体内のインナースペースで、気を失っている。 ヨウコ「立ってぇ──!!」 一同「ウルトラマンゼット──!!」 皆の声援がゼットのカラータイマーに集まり、ゼットとハルキに、これまでにない新たな力が漲ってゆく。 ハルキ「うぅおお──!! まだまだいけますね、ゼットさん!!」 ゼット「もちろんでございますよ! ハルキぃ!!」 ゼットがオリジナルの姿のままで、果敢にデストルドスに挑む。 ゼット「これが最後だ、ハルキ! ウルトラ気合い入れていくぞぉ!!」 ハルキ「押ぉ──っ忍!!」 またもD4レイの破壊光線が放たれる。 ハルキ「ゼスティウム光──線──!!」 ゼットのゼスティウム光線と、デストルドスのD4レイが、空中で激突する。 ヨウコ「ゼット様、ハルキぃ!!」 ハルキ「うぉおおぉぉ──!! チェストぉぉ──!!」 渾身の気合いと共に、ゼットの体にハルキの姿がだぶる。 ゼスティウム光線の軌道が「Z」の字を描き、D4レイを力技で押し戻す。 デストルドスが爆発四散、ゼットは最強の敵を相手に、ついに勝利をおさめる。 一同「やったぁ!」「ハルキぃ!!」 皆が沸き返り、ヘビクラとイナバが固く握手を交わす。 勝利をおさめたゼットが、空の彼方へと飛び去る。 ──と思いきや、ゼットが姿勢を崩し、地上に墜落する。 ストレイジ一同が慌てて、駆けつける。 変身の解けたハルキが倒れている。 一同「ハルキ!」「大丈夫か!?」 ヨウコ「ハルキ、ハルキ!」 ハルキ「恰好よく決めるつもりだったのに、ちょっと無理した…… ハハ」 ヨウコ「馬鹿ぁ!! よくやったぞ、ハルキ!!」 ヨウコがハルキに抱きつく。 ハルキ「お、押忍……」 ハルキがストレイジ一同にもみくちゃにされ、手荒い歓迎を受ける。 無人の街角。 黒焦げになったセレブロが、コソコソと動いている。 ヘビクラが、剣を突き付ける。 ヘビクラ「ゲームオーバーだ、セレブロ。コンティニューは無しだ」 そこへ、ユカとカブラギが、虫取り網でセレブロをとらえる。 カブラギ「やったぁ!!」 ユカ「捕ったぞ──!!」 カブラギ「間違いありません、こいつです! こいつが犯人ですよ!」 ユカ「隊長、こいつと戦ってたんですね!」 ヘビクラ「ハハ……」 ヘビクラが背を向ける。 ユカ「隊長! ……また、逢えますよね」 ヘビクラは答えをはぐらかすかのように、視線を反らしつつ、意味深に笑む。 ヘビクラ「じゃあな」 ヘビクラが立ち去る。 ユカ「フフ、さぁ、解剖の時間だよ──!!」 カブラギ「よっしゃぁ!! 姐さん、手伝いますよ!!」 後日。 旅荷物をまとめたハルキを、ストレイジ一同が見送る。 隊員たち「やっぱ、行っちゃうんだな……」「淋しくなりますね……」 ハルキ「宇宙では、まだまだいろんな人が困ったり、苦しんだりしてる。俺、ゼットさんと一緒に、そういう人たちも救いたいんです」 ヨウコ「ハルキらしいね。私たちも宇宙用ロボット出来たら、手伝いに行くから」 ユカ「頑張りますか! 私たちも」 イナバ「簡単に言うな……」 一同「ハハハハハ!」 ヨウコが進み出て、手を差し出す。 ヨウコ「じゃあね」 ハルキはその手を、力強く握り返す。 ハルキ「じゃ…… 皆さん、お元気で! あ、盆と正月には帰ってきますね」 ヨウコ「フフ…… 実家みたいに言うな!」 ハルキ「それじゃ」 ハルキが変身し、ウルトラマンゼットの巨体が地上に降り立つ。 ヨウコたちストレイジ一同が姿勢を正し、敬礼を決める。 ゼットも姿勢を正して、一礼し、空へと飛び立つ。 どこからかベリアロクが飛来し、ゼットの手に収まる。 ゼット「わぁ、危ねぇって!」 ハルキ「ベリアロクさん!?」 ゼット「生きたのか!?」 ベリアロク「俺様は不死身だ。それにお前らといれば、まだまだ面白いものが斬れそうだからな」 ハルキ「押忍! この手が届く限り、皆の命、守るぜ!!」 ゼット「よぉし!! それじゃ行くぞ!! ハルキ!!」 ハルキ「シュワッチ!!」 ウルトラマンゼットがベリアロクを手に、「Z」の字を描きつつ、宇宙の彼方へと飛び去る。 平和を守るためゼットとハルキは旅立つゼットの地球での日々を忘れないでね
https://w.atwiki.jp/riderstory/
仮面ライダーストーリー非公式wikiへようこそ! このwikiは、はちみつ一花【@itika5337】(以下一花さん)による参加者募集で集まった一花さんの 相互フォロワーとのtwitter創作ライダー交流企画(?)に関する非公式wikiです。 wiki制作責任はMINN【@MINN417pixiv】がさせていただきます。 参加者、キャラクター等の情報を随時更新させていくつもりですのでどうぞよろしくお願いします。 wikiへの書き込みは参加者にも自由に出来るようにさせていただきますので 自分のキャラクターの詳細等書き込んでいただけると助かります。 みなが楽しめるよう、参加者みなさんで作っていきましょう! @wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 編集モード・構文一覧表 @wikiの設定・管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください アットウィキモードでの編集方法 文字入力 画像入力 表組み ワープロモードでの編集方法 文字入力 画像入力 表組み その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン一覧 @wikiかんたんプラグイン入力サポート バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、お問合せフォームからご連絡ください。
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/1381.html
タイトル 作成者 SSSS.DYNAZENON 逃亡者 戦え!! イクサー1 逃亡者 戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー 逃亡者 戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマーV 逃亡者 ダブル・デッカー! ダグ キリル ジーク 地球少女アルジュナ 逃亡者 超者ライディーン 逃亡者 超獣機神ダンクーガ 逃亡者 超獣機神ダンクーガ 失われた者たちへの鎮魂歌 逃亡者 超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ ジーク 超電磁ロボ コン・バトラーV 逃亡者 超魔神英雄伝ワタル ジーク 超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説 ジーク チンプイ 逃亡者 ディスク・ウォーズ アベンジャーズ ジーク テイルズオブエターニア THE ANIMATION ジーク テイルズ オブ ジ アビス ジーク テイルズオブゼスティリア・ザ・クロス(第2期) ジーク 劇場版 デジモンアドベンチャー ジーク デジモンアドベンチャー ジーク デジモンアドベンチャー02 ジーク デジモンセイバーズ ジーク 鉄拳 -TEKKEN- ジーク 鉄腕アトム(アニメ第2作) 逃亡者 出ましたっ!パワパフガールズZ ジーク デルトラクエスト ジーク 天空のエスカフローネ 浅倉又一郎 電光超特急ヒカリアン ジーク 天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~ 近所のバカ 電脳冒険記ウェブダイバー 管理人 伝説の勇者ダ・ガーン ブラック・マジシャン とある科学の超電磁砲T ジーク ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス ジーク ドキドキ!プリキュア ジーク DOGDAYS W・サード ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜 ブラック・マジシャン ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史 ブラック・マジシャン ドラえもん 新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜 ドラえもん 新・のび太の日本誕生 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太とアニマル惑星 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太と奇跡の島 〜アニマルアドベンチャー〜 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太と銀河超特急 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太と雲の王国 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太と空の理想郷 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太と翼の勇者たち ブラック・マジシャン ドラえもん のび太と鉄人兵団 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太とふしぎ風使い ブラック・マジシャン ドラえもん のび太とブリキの迷宮 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太と緑の巨人伝 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太と夢幻三剣士 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太と竜の騎士 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太とロボット王国 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の宇宙開拓史 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の宇宙漂流記 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の海底鬼岩城 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の恐竜 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の恐竜2006 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の月面探査記 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の新恐竜 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の新魔界大冒険〜7人の魔法使い〜 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の宇宙英雄記 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の創世日記 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の大魔境 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の太陽王伝説 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の宝島 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太のドラビアンナイト ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の南海大冒険 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の日本誕生 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の人魚大海戦 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太のねじまき都市冒険記 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太のパラレル西遊記 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の魔界大冒険 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の宇宙小戦争 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021 ブラック・マジシャン ドラえもん のび太のワンニャン時空伝 ブラック・マジシャン ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ 逃亡者 DRAGON QUEST ダイの大冒険(第1作) 逃亡者 ドラミちゃん 青いストローハット 逃亡者 ドラミちゃん アララ・少年山賊団! 逃亡者 ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!! 逃亡者 ドラミちゃん ミニドラSOS!!! 逃亡者 トランスフォーマー ギャラクシーフォース ジーク トランスフォーマー ザ・ヘッドマスターズ 逃亡者 トランスフォーマー・ザ・ムービー (1986年作品) 逃亡者 トランスフォーマー スーパーリンク ジーク トランスフォーマーZ(ゾーン) W・サード トランスフォーマー 超神マスターフォース 逃亡者
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/394.html
ハワイから愛をこめての巻 梅さんこと梅三郎の恋敵・南先生は幼なじみの初恵と結婚。 梅さんは外国人寿司職人養成のため、愛するヨシコ先生を残してハワイへと旅立った。 そして1年後── ハワイ、現地人のカップルたち。 「Let go to the Ume-sushi」「Oh! Good idea」 梅三郎がハワイで開店した寿司屋。 梅三郎「らっしゃ──い!! 奥のほうへどうぞ」 店内には現地の大勢の客たち。電話が鳴り、現地人の店員が電話をとる。 店員「サンキュー マイドアリガトゴザイマース マスター ダイヤモンドホテル ニギリ30人前ネ」 梅三郎「バッキャロ──ッ なん回いったらわかるんでぇ マスターじゃねぇ! だんなだ だんな」 店員「ゴメンナサイ マスター」 梅三郎「マスターじゃねぇってば! ホレ さっさと出前にいかねぇか」 客「ヘイユー ランボウネ!」 梅三郎「お客さん 乱暴とちがいやすぜ 威勢がいいっていってくだせぇな」 客「イセイ?」 梅三郎「そ すしなんてな 威勢のいいもんでやスからね──っ」 店員「マスター マスター」 梅三郎「なんだおめぇ まだいってねぇのか」 店員「コレ」 梅三郎「手紙? おっ 航空便じゃねぇか なっつかしいぜ!! 日本のにおいがすらぁ!」 店員「イツモハナシテル マスターノコイビトカラデスカ? コノー ニクイニクイ!」 梅三郎「こんにゃろ 油売ってんじゃねぇ! さっさと出前にいかねぇか」 店員はカップルを冷やかしつつ、出前に向かう。 店員「ヘーイ ニクイヨ オフタリサン コノォー シネシネ!」 そして夜もふけて閉店。店員たちが帰ってゆく。 店員たち「マスター オツカレサマ!」「オサキニシツレイシヤス」 梅三郎「おっ ごくろう あしたもたのむぜ へへ…… あいつ やっと板前らしくなってきたぜ シツレイシヤスかァ…… へへ……」 自室で梅三郎が手紙を開く。日本のひろしからの手紙。 梅三郎「へへ…… 野郎 なに書いておくってきやがったかな……」 梅さん元気かい 梅さんがハワイに行ってから もう1年もたつんだね…… はやいなァ おれも中学三年生 あいかわらず女のこにもててもてて 梅三郎「か~っ あいかわらず きったねぇ字だなァ…… これで中学三年かい……」 手紙からひろしが飛び出し、苦笑する。 ひろし「ハハ…… 字のきたない人は心がきれいというからね ところでさァ 梅さん……」 京子ちゃんさぁ この1年でぐっと色っぽくなっちゃったんだぜーっ おれ こまっちゃうよなーっ 梅三郎「京子ちゃんなんかどうでもいいんでぇ ヨシコ先生はどうした ヨシコ先生は」 南先生の赤ちゃんをおなかにやどし 梅三郎「なぬ?」 あわてんなよ 赤ちゃんをおなかにやどしたのは初ちゃんだよ! 南先生は今からもう親バカぶりを発揮してるんだぜ 梅三郎「そうかそうか ガキができたか…… それでヨシコ先生は?」 ゴリライモは中学卒業して 今やゴリラ魚店の若主人だ! なかなかサマになってるんだぜ 梅三郎「じゅんばんからいって つぎがヨシコ先生だな……」 梅さんの弟や妹たち どんぐり学園の生徒たちもみんな元気です!! 梅三郎「ヨシコ先生はどうしたんでぇ! ヨッ ひろし じらすなよ」 五郎とみさ子ちゃんは…… あいかわらずいいカップルだし…… 梅三郎「ヨシコ先生!!」 町田先生は新しい入れ歯を入れ 授業になると毎日みせびらかすんだ 町田「高かったんじゃぞ」 梅三郎「ン…… つぎだな きっと……」 梅さんがぬけたあとの宝ずしの出前は おれが学校終わったあとバイトしてるから 心配いらねぇよ! 梅三郎「心配なんかしてねぇ じらすなーっ」 くに子ちゃんは…… あいかわらず小悪魔的魅力を発揮してるよ うちのかあちゃんさ この前 テレビののど自慢大会にでて 鐘を三つならしたんだ ひろし「学校でひやかされるなーっ」 南先生のブロラン号はとうとう コナゴナに分解しちゃって組立て不可能 南先生ときたら三日三晩…… 南「ア~ン ア~ン」 初恵「おらが死んでもこんなに悲しんでくれるかしら!!」 でも根性だね どこかからそっくりの車さがしてきたからね ひろし「おっ ブロラン号2のお通りだ」 麗子ちゃんが髪の毛を短くしちゃったんだ おれに失恋したからかなァ 色男はつらいよ…… 麗子「変なこと書かないでよ しょってるわね」 梅三郎「…… …… ヨシコ先生のことがちっとも書いてねぇじゃねぇか ひろしめ 帰ったらぶっ殺してやる」 ヨシコ先生は 梅三郎「おっ」 ヨシコ先生はかわりありません…… 梅三郎「…… これだけ……? かわりありません……だけ ねっ そりゃねぇぜ」 手紙の中から写真が落ちる。 梅三郎「ン 写真……」 割烹着姿のヨシコ先生が、梅三郎のいた寿司屋、宝寿司で働いている。 ひろし「ヨシコ先生さ 学校休みの日 宝ずしを手伝ってるんだぜ! 梅さんが帰るまでにおすし屋のこと おぼえるんだってさ もう~にくーい! ヨシコ先生に 梅さんにはないしょっていわれてるけどさぁ おしえちゃうもんねーっ」 梅三郎「…… …… すし屋のかみさん修行をしながら あっしの帰りを待ってる…… く~ もてる男ってな つらいぜ」 ひろし「あっ それからね梅さん 大ニュースがあんだよ」 梅三郎「ン……? 大ニュース」 ひろし「ピョン吉にねぇ……」 ピョン吉「わぁ いうなー だめーぅ」 ひろし「ピョン吉のやつ テレてるけどね…… 教えちゃうねー!」 ピョン吉「わーっ だめだーっ いっちゃあだめーっ」 ひろし「パンパカパーン じつはかねてより相思相愛であったピョン吉とビッキーちゃんに」 梅三郎「あっ あひょ──っ」 2枚目の写真。ピョン吉とビッキーの間に生まれた、平面ガエルならぬ平面オタマジャクシたち。 ひろし「結婚を待たずして赤ちゃんが生まれたのでーす 18匹のちっちゃな平面ガエルが誕生したのでーす!!」 ピョン吉「ハハ…… テレるなァ やだなァ…… ハハ」 梅三郎「おう ピョン吉 やるなァ すすんでるぜ!!」 ひろし「来月の10日にピョン吉とビッキーちゃんの子連れ結婚式さ」 梅さんにも出席してほしいけどムリだね 結婚式の写真ができたらすぐおくるよ あと1年…… 梅さんの帰りをたのしみにまってるよ…… じゃ バーイ 梅三郎「…… ……」 砂浜にたたずんで夜の海を見つめる梅三郎を、帰宅途中の店員が見つける。 店員「マ…… マスター ? ?」 梅三郎「ハハ」 「ピョン吉~ にくいぜ~ チキショ~ あっしもがんばるぞ── ヨシコ先生まってなよ── みんなもがんばれよ── チキショ──」 さよならピョン吉 さよなら ひろし!ど根性ガエルは いつまでもキミたちの心に残るでしょう ハワイから愛をこめての巻(完)
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/2165.html
闇の帝王の飽くなき挑戦に立ち向かう科学要塞研究所ではあったが、鉄也と甲児との間にわだかまりが生まれていた。そしてまた、孤児の鉄也は温かな兜一家、弓一家からはみ出していくような気がしていたのである。歪んでしまったライバルの中へ割り込むように戦闘を仕掛けてきたのは地獄大元帥以下、闇の帝王の部下たちである。その主要な戦力を完全に分断され、今や敵の総力戦の前に、すべてが葬り去られようとしていた勝利の女神は正義を見離してしまったのであろうか?今、剣鉄也はグレートマジンガーと共にデモニカの下敷きになろうとしている── 平和の鐘よ勇者の頭上に鳴り渡れ!! 科学要塞研究所から、グレートブースターが射出される。 兜剣造博士、シロー、前作『マジンガーZ』の一同の指導者である弓教授、その娘のさやかが、研究所から固唾を飲んで見守る。 剣造 (早く行け、早く。グレートブースターよ、グレートマジンガーを連れ戻せ!) シロー「早く、早く!」 グレートマジンガーに、ミケーネ帝国の無敵要塞デモニカが迫る。 そのデモニカの下部に、グレートブースターが取りつく。 シロー「お父さん、あの要塞を追い抜かないと、鉄也お兄ちゃんがやられちゃうよ!」 剣造「いや、これでいいんだ。あそこなら、敵に見つからんからな。そのまま、まぁ見ていなさい。弓博士」 弓「何でしょうか?」 剣造「もしこの作戦が失敗したら、次の作戦にかからなければなりません。みんなと一緒に、地下の第2管制室の方へ行ってくださいませんか」 弓「それは構いませんが、その作戦とは一体、何ですか?」 剣造「今それを話している時間がありません。とにかく、早く地下へ!」 弓「……」 剣造「さぁ、早く!」 弓「わかりました。それじゃ、諸君!」 シロー「ねぇ、お父さん、あのブースター作戦は、失敗なんかしやしないよね?」 剣造「させないとも! ただ、万一のことを考えての第2作戦だ」 シロー「お父さん、がんばってね!」 剣造1人を管制室に残し、弓教授らが地下へ移動する。 グレートマジンガーは傷つき倒れ、鉄也も重傷を負っている。 鉄也「このままむざむざと殺されてたまるか。俺が死ぬときは、奴らも一緒だ!」 要塞デモニカが迫る。 中ではミケーネ幹部の地獄大元帥、ヤヌス侯爵がほくそ笑んでいる。 地獄「見ろ、あのザマを。我々を苦しめ抜いた英雄の、何とも無様な最期の姿だ。それ、奴を片づけるのだ。だがレーザーやミサイルでは駄目だぞ。このデモニカで、ジワリジワリと押し潰すのだ」 ヤヌス「承知いたしました」 剣造「ブースター、オート操縦装置!」 シロー「あぁっ! お父さん、グレートマジンガーが潰されちゃうよ!」 剣造「よし、今だ!」 地獄「あっ、あれは!?」 グレートブースターがデモニカから飛び立ち、グレートマジンガーに合体する。 鉄也は気絶しており、動かないグレートマジンガーを、ブースターが空へ運んでゆく。 シロー「やったぁ!」 地獄「ミサイルだ! ミサイルで撃ち落とせ!」 剣造がブースターを遠隔操縦して攻撃をかわすが、かわしきれずに被弾し、眼下の海に墜落してしまう。 剣造「しまった! これではまた、デモニカの方へ逆戻りだ!」 剣造のいる管制室が、科学要塞研究所本体から分離し、空へ飛び上がる。 弓「兜博士!?」 シロー「お父さん!?」 剣造「私は、鉄也くんを救いに行く。みんなは研究所を潜水させて、逃げるんだ」 シロー「お父さん、行っちゃ嫌だぁ!」 弓「私たちも一緒に行こう!」 剣造「いや、いかん。あなたはシローやさやかさん、そして職員の諸君を頼みます」 シロー「弓先生! 早く甲児兄ちゃんに連絡してよぉ!」 弓「シローくん、落ち着くんだ。すぐ連絡する」 大波が押し寄せ、海に落ちたグレートマジンガーが、デモニカの方へと運ばれて行く。 地獄「ハハハ! グレートマジンガー、自らやられに来るわい! それ、デモニカの口で噛み砕いてやれぃ!」 しかしグレートマジンガーは、海に突き出た岩に衝突して宙にはね上がり、砂浜に打ち上げられる。 地獄「ハハハ! うまくよけおったわい! 今度こそグレートマジンガーの最期だ!」 ヤヌス「あっ、あれは!?」 剣造の操る研究所管制室が接近して来る。 剣造「甲児、シロー。またお前たちを孤児にしてしまうな…… 今度はもう、生き返ることもできまい。2人でしっかり、生き抜いていくんだ」 研究所管制室がデモニカに体当たりし、大爆発──! 剣造が外に投げ出され、その体に瓦礫が降り注ぐ。 シロー「お父さぁん!?」 弓「兜博士……」 シロー「お父さぁん! お父さぁぁん!」 シローが泣き崩れ、弓博士たち一同も悲痛な雰囲気に包まれる。 剣造「うっ、うぅっ……」 シロー「お、お父さん!?」 さやか「甲児くん!」 甲児のマジンガーZは、戦闘獣グレートマンモスに苦戦を強いられている。 甲児「何だって!? さやかさん、もう一度言ってくれ!」 さやか「兜博士が鉄也くんを助けるために、管制室ごと要塞へ突っ込んで、重傷を負ってるの!」 甲児「お父さんが何だって、あいつのために!? くそぉ、鉄也なんかのために、お父さんが!?」 地中に埋められていたボスボロットが、顔を出す。 ボス「畜生! モグラじゃないぞ、ボロット様は! あらら、マジンガーZの一大事!」 甲児「お父さぁ──ん!!」 マジンガーZが渾身の力でグレートマンモスを放り投げ、その真下にいたボスボロットは再び、地面に埋められる。 甲児「思い知れぇ! ドリルミサ──イル!」「冷凍光線、発射ぁ!」 ボス「甲児、何てことすんのよ!? ボロット様に!」 甲児「アイアンカッタ──ッッ!」 マジンガーZの怒りの連続攻撃で、グレートマンモスは撃破される。 甲児「ジェットスクランダ──!」「スクランダー・クロ──ス!」 マジンガーZがジェットスクランダーと合体し、剣造のもとを目指す。 海岸に倒れている剣造のもとに、マジンガーZが降り立つ。 甲児「お父さん!?」 甲児がマジンガーZから降り、剣造のもとへ駆け寄る。 甲児「お父さん!」 剣造「おぉ、甲児……」 甲児「お父さん!」 剣造「シローを頼むぞ……」 甲児「どうして、こんな無茶なことをしたんです!?」 剣造「鉄也くんは、お前とのわだかまりを捨てて、飛び出して行った。まるで、兄弟のピンチを救おうとするようにな。彼は私にとって、本当の子供と同じなんだ。父親が、子供のピンチを見捨ててはおけんだろう」 甲児「お父さん……」 剣造「甲児…… 誰にも、温かな気持ちを持つんだ。忘れてはいかんぞ」 剣造が甲児に抱かれながら、息絶える。 甲児「あぁっ、お父さん!? お父さぁぁ──ん!!」 職員「あっ、要塞がまたやって来ます!」 さやか「お父様、私を出撃させて!」 弓「いかん。お前の手に負える相手ではない! それより、鉄也くんと兜博士を収容するんだ。甲児くんには、要塞を防いでもらおう」 さやか「お父様、そんな!? 甲児くんは今……」 弓「泣くことはいつでもできる! 今、甲児くんがしなくてはならないことは、二度とあのような悲劇が起こらぬようにと、災いの元を断つことだ! それが、兜博士の死を無駄にしないことになるんだ」 シロー「お兄ちゃん、仇を討ってぇ!」 弓「甲児くん、要塞がそっちへ向かっている! 食い止めてくれ! 兜博士と鉄也くんは、ジュンに収容させる」 甲児「……見ていろ、要塞め! 鉄也くん、しっかりするんだ! もうすぐ助けが来るからな」 鉄也「く、くそぉ…… 俺も一緒に行くぞ!」 甲児「そんな体では無理だ。ここは鉄也くんの分まで、がんばるぜ!」 一方で、ジュンの乗るビューナスA。 弓「ジュンくん、ジュンくん! いやぁ、気がついたか。鉄也くんと兜博士を、海岸から救出してくれたまえ!」 ジュン「兜博士ですって?」 弓「詳しいことは後で話す。とにかく、早く!」 ジュン「わかりました!」 要塞デモニカは剣造の体当たりにより、大きなダメージを負っている。 地獄「鉄也と兜剣造を救出させるな! 我々は空から科学要塞研究所へ、とどめを刺す!」 ヤヌス「しかし、こんな状態でどうするおつもりですか!?」 地獄「そのくらいで怯むな、馬鹿者!」 デモニカが飛び立つ。 甲児「待てぇ! 逃げる気か、要塞!? 待てぇぇ!!」 マジンガーZがデモニカを追って、飛び上がろうとする。 猛獣将軍ライガーンと魔魚将軍アンゴラスがマジンガーZにしがみつき、追撃を阻む。 甲児「離せ、離せぇ!」 そこへ、ビューナスAが飛来する。 ジュン「光子力ビ──ム!」 ビューナスAがアンゴラスを撃ち落とし、ライガーンも振り落される。 甲児「ジュン、よく来てくれた! 逃がすものか、光子力ビ──ム!」 退却しようとするライガーンを、マジンガーZが撃破する。 甲児「さぁ、ジュン。鉄也くんとお父さんを救出してくれ。僕は要塞を片づける」 ジュン「わかったわ」 甲児「あっ、科学要塞研究所が!?」 科学要塞研究所がデモニカの攻撃を受けている。 バリアが破られ、研究所が大きく揺れ、さやかが身を挺してシローを守る。 さやか「シローちゃん!?」 職員「光線砲、発射!」 マジンガーZが、科学要塞研究所のもとに飛来する。 ヤヌス「あっ、マジンガーZめ!」 地獄「えぇい、奴を片づけろ!」 甲児「光子力ビ──ム!」 マジンガーZがビームでデモニカの外壁を破り、一気に要塞内に突入する。 妖爬虫将軍ドレイドウが、ジェットスクランダーの翼で真っ二つとなる。 そのままマジンガーZが、スクランダーの翼で要塞内を斬り裂きつつ、突進する。 気絶している鉄也は、夢の中をさまよっている。 鉄也「ここはどこだ? 戦いは終わったのか?」 足元から死神が出現し、鉄也の脚をつかむ。 鉄也「うわっ! だ、誰だ!?」 死神「お前に取り憑いている死神だ──」 鉄也「死神!?」 死神「お前も兜剣造と同じく、俺の手元に来たというわけだ──」 鉄也「兜博士が!? 馬鹿を言うな! 俺は死ぬもんか! 死んでたまるか!」 死神「死ぬんだ──」 鉄也「死ぬもんかぁぁ!!」 声「鉄也、鉄也!」 鉄也が目を覚ますと、目の前にビューナスAがいる。 ジュン「鉄也、しっかりして!」 鉄也「あ…… ジュン!?」 ジュン「鉄也。私、所長を光子力研究所に収容するから、一緒に行って傷の手当てを」 鉄也「兜博士が…… どうしたんだ?」 ジュン「あなたを助けるために、研究所ごと要塞に突っ込んで、亡くなったの」 鉄也「何!?」 グレートマジンガーが、無理に起き上がろうとする。 ジュン「あっ!? 鉄也、駄目よ!」 鉄也「それじゃ、あの夢は正夢だったのか…… ジュン、早く博士を頼む」 ジュン「わかったわ。博士……」 戦闘兵たちが、2人を狙う。 ジュン「あっ!? 光子力ビ──ム!」 ビューナスAが、戦闘兵たちを一掃する。 鉄也「さぁ、早く行ってくれ!」 ジュン「OK!」 要塞デモニカから、マジンガーZが飛び出す。 ヤヌス「前進エンジンがやられて、コントロールできなくなりました!」 地獄「は、早く修理しろ!」 甲児「さぁ、とどめだ! ブレストファイヤ──!」 地獄「ハーディアス! ハーディアス、奴を倒すのだ!」 悪霊将軍ハーディアスが出撃する。 甲児「来たな、化け物め!」 地獄「さぁ、今の内にデモニカの修理を急げ!」 シロー「お兄ちゃん!?」 さやか「シローちゃん、しっかりするのよ! 私も出撃するわ」 弓「さやか! 無理だ。とてもダイアナンAでは、太刀打ちできない!」 さやか「みんなが命がけで戦っているのに、ここでノホホンと見物してることなんてできないわ!」 シロー「待って、さやかさん! 僕も光子力研究所の、お父さんのところに連れてって!」 さやか「……」 シロー「お願い!」 さやか「……わかったわ、シローちゃん。一緒にいらっしゃい」 シロー「さやかさん!」 さやか (甲児くん、死なないで! 甲児くん) 甲児「ルストハリケ──ン!!」 マジンガーZが、ハーディアスを倒す。 甲児「要塞め、今度こそやっつけてやる! ブレストファイヤ──!!」 デモニカが熱線を浴びて赤熱化し、大昆虫将軍スカラベスが苦悶の声を上げる。 スカラベス「うぅっ……」 地獄「怯むな、スカラベス! ここが正念場だぞ。こちらも苦しいが、奴も苦しいのだ。弱音を吐くな! それよりデモニカの修理を急がせろ!」 マジンガーZの方も、操縦機器が煙を吹き始めている。 甲児「くそぉ、メカが過熱してきた…… (お父さんを殺した貴様たちを、地獄の底へ叩き落とすまで、死んでたまるか!)」 剣造はビューナスAにより、光子力研究所に運び込まれている。 さやかとシローが到着する。 シロー「さやかさん、ありがとう!」 さやか「ダイアナンA、ゴ──!」 研究所内では、剣造の亡骸にジュンが付き添っている。 ジュン「シローちゃん……」 シロー「お、お父さん! お父さぁん! お父さぁ──ん!」 シローが父の亡骸に、泣きながらすがりつく。 ジュンが涙を拭い、立ち上がる。 ジュン「シローちゃん、私も仇を討ちに行くわ」 ジュンが研究所から出ると、さやかがすでにダイアナンAに乗り込んでいる。 さやか「あっ、ジュンさん! 甲児くんがピンチなの。私も甲児くんのところへ連れてって!」 ジュン「お安いご用よ!」 地面に埋まっていたボスボロットが、ようやく抜けだす。 ボス「くそぉ! よくもよくも、このボロット様を!」 ジュン「さやかさん、脚につかまるのよ」 ボス「あっ、ジュン!? 俺も! 俺も行く、行く!」 ビューナスAが飛び立ち、その脚にダイアナンAがつかまり、さらにその脚にボスボロットがつかまる。 マジンガーZはデモニカにブレストファイヤーを撃ち続け、全身から煙を吹いている。 地獄「修理はまだかぁ!?」 甲児「くそぉ、もう限界だ……」 ジュン「甲児くん、もうしばらくの辛抱よ! がんばって!」 甲児「みんな、早く来てくれ!」 グレートマジンガーのもとに、ミケーネの兵士たちが出現し、攻撃を浴びせる。 満身創痍のグレートマジンガーは、反撃もままならない。 鉄也「くそぉ、なんてザマだ。こんな奴らに手こずるグレートマジンガーではなかったのに……」 その頭上に、ビューナスAらが飛んでくる。 ボス「あっ、グレートマジンガーの一大事!」 ジュン「ボス、グレートマジンガーを頼んだわよ!」 ボス「任しとけぃ! ジャンジャジャ──ン!」 鉄也「おぉ、ボス!」 ボス「ザコは俺に任せておけよっ! このぉ!」 ボスボロットが降り立ち、怪力に物をいわせ、兵士たちを一掃する。 ボス「やったぞ! ボスボロットの底力を思い知ったか!」 鉄也「ボス、何とかあの要塞をやっつけたいんだ。俺のために大事な命を賭けてくれた所長への、せめてもの贈り物にするんだ! さぁ、早くあの丘に連れてってくれ!」 ボス「よし、任しとけ!」 マジンガーZのもとに、ビューナスAたちが到着する。 ジュン「甲児くん、ダイアナンAとビューナスAが手を貸すわ」 甲児「よぉし、2人とも頼むぞ!」 ジュン「光子力ビ──ム!!」 さやか「オーロラ光線、発射!!」 ボスボロットが丘の上で、グレートマジンガーを担ぎ上げる。 鉄也「さぁ、ボス、全速力で走ってくれ!」 ボス「よし来た! そりゃあ! ジャンジャジャ──ン!」 鉄也「スクランブルダ──ッシュ!」 グレートマジンガーが、ボスボロットの助力で加速を得て、空へ飛び立つ。 デモニカはマジンガーZらの攻撃で痛烈なダメージを負い、内部で爆発が始まっている。 地獄「どうしたのだ!?」 ヤヌス「最後のエンジンが、高熱のために爆発しました!」 地獄「くそぉ、なんとかするのだ!」 グレートマジンガーも、そこへ参戦する。 さやか「鉄也さん!?」 ジュン「大丈夫、鉄也!?」 甲児「俺に掴まるんだ、鉄也くん」 鉄也「ありがとう、甲児くん」 マジンガーZが、グレートマジンガーに肩を貸す。 甲児「さぁ、もう一息だ!」 鉄也「よし! ブレストバ──ン!!」 地獄「わああぁぁ──っっ!!」 4大ロボの光線を受け、ついに要塞デモニカが大爆発──! 地獄大元帥はデモニカとともに最期を遂げ、ミケーネ帝国は滅び去った。 ボス「やった、やった! ついにやっつけたぞぉ!! ハハハハハ!」 鉄也は重傷を負って入院し、ジュンが尽きそう。 鉄也「兜博士…… どうか、俺の至らなさを許してください。所長は俺に、甲児くんやシローに劣らない愛情を示してくれた。所長は俺に命を賭けて、大きな愛を教えてくれたんだ」 ジュン「鉄也…… 早く治って、所長の愛に応えなければいけないわ」 鉄也「まったく、俺はどうかしていた。孤児の境遇を怨みながら、シローや甲児くんを孤児にしてしまったんだ…… 俺の浅はかな、みなしご根性が!」 鉄也が顔を背け、目に涙を浮かべる。ジュンも涙する。 ジュン「鉄也、もう一度やり直しましょう。甲児くんたちと手をつなぎ合って、兜博士の大きな愛に応えるのよ」 鉄也「ジュン、正直に言ってくれ。俺は、再起できるのか?」 ジュン「鉄也…… あなたはどんな苦しみにも耐え抜いてきた人じゃないの。絶対に再起するのよ。絶対に」 鉄也の差し出した手を、ジュンがしっかりと握り返す。 鉄也「ジュン……!」 ジュン「鉄也……」 後日。教会で、剣造の葬儀が厳かに行われる。 甲児、シロー、弓教授、さやかが、涙ながらに祈りを捧げる。 甲児「お父さん…… もう、すべてが終わりましたよ。静かに眠ってください」 シロー「もう、泣かないよ。僕。お父さんと暮した日々は短かったけど、とても楽しかった。お父さんを困らせてばかりいて、ごめんなさい……」 甲児「シロー……」 涙を拭うシローの肩を、甲児が優しく抱き、笑顔を交わす。 戦いは終わった。 幾多の悲劇を乗り越えて、ついに平和が 我々の手に戻った。 グレートマジンガー、マジンガーZ、 そしてビューナスA、ダイアナンAは、 平和のシンボルとして、 ロボット科学博物館へ残された。 4大ロボの勇ましい雄姿。 ビューナスAとダイアナンAが、ボスボロットを引っぱりだす。 ジュン「ボスボロットもいらっしゃいよ」 ボス「いいよ、いいよ。どうせ俺は、のけもんなんだからよ」 さやか「そう拗ねない、拗ねない!」 笑顔になったボスボロットが、ビューナスAとダイアナンAを両肩に担ぎ上げる。 彼らは人々に、平和の重みを無言の内に語り続けるであろう。我らが戦士・剣鉄也は、重傷の身ではあるがいつの日か必ず再起するであろう。一方、兜 甲児は、アメリカ航空宇宙局へ提出する円盤に関する論文をまとめるために、1人旅立つこととなった。さようなら、グレートマジンガー。さようなら、マジンガーZ。君たちはいつまでも、我々の心の中で生き続けていくことであろう! (終)
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/386.html
~次回予告~ナレーター(大塚芳忠)(本編では無し)『次回、仮面ライダー鎧武、最終回!』紘汰『ここからは俺のステージだ!』光実『なんだ!?あのアーマードライダーは?』光実『もう紘汰さんはいない。だから僕達がヒーローにならなきゃいけないんだ!』紘汰『俺達いつまでも仲間だぜ・・・』最終話 変身!そして未来へ ある日の沢芽市にコウモリインベス、シカインベス、セイリュウインベスが人々を襲っている。 そこへ紘汰が駆けつけた。 紘汰「やめろ、インベス! 変身!」 戦極ドライバー「オレンジ!ロックオン! オレンジアームズ!花道!オンステージ!」 紘汰が鎧武に変身する。 鎧武「ここからは俺のステージだ!」 鎧武は3体のインベスを切り伏せる。 戦極ドライバー「オレンジスカッシュ!」 オレンジの輪切りを模した斬撃が3体のインベスを倒した。 そして、爆炎の中からタイトルが浮かぶ。 仮面ライダー鎧武 変身!そして未来へ 紘汰が変身を解く。光実も駆けつけてきた。 光実「紘汰さん、怪我はありませんでしたか」 紘汰「こっちは大丈夫だ」 光実「良かった」 紘汰「あっ!バイトの面接!」 紘汰が慌てて去っていった後で、人々が影口を言い始めた。 人々「なんだよアイツら・・・わざとらし~」 「ヒーローにでもなったつもりかね」 「だいたいインベスが暴れているのはビートライダーズの仕業じゃないか」 光実と紘汰はチーム鎧武のたまり場に戻った。 光実「どうして紘汰さんはまだ戦おうとするんです?」 紘汰「なんだよ、いきなり」 紘汰は求人情報誌を読んでいた。 光実「世間では僕達ビートライダーズはすっかり悪者です 街の人を助けたところで報われることはない、そんな戦いに何の意味があるんですか?」 紘汰「報われるかは問題じゃないだろ。やらなきゃいけないから戦う、それだけだ」 光実「でも紘汰さんがそこまでする必要はないじゃないですか」 紘汰「戦う力を持ってるのに何もしないなんて俺には無理だよ ミッチだって・・・何だかんだ言ったって一緒に戦ってくれんじゃねーか」 光実「僕はただ・・・紘汰さん達が幸せならそれで満足です」 紘汰「ははは・・・やろー」 光実「紘汰さん・・・」 時は現在(クラック消滅から7ヶ月後)に戻り、光実は一人ベンチに座っていた。 呉島邸で貴虎と光実が食事をしている。 貴虎「光実・・どうだ、最近の、調子は」 光実「・・・うん、悪くないよ 兄さんはどう?相変わらず忙しそうだけど」 貴虎「ああ、ヘルヘイムの驚異が去ったとはいえ、世界はまだ混乱している 復興に力を尽くすことが今の俺に課せられた責務だ。それで罪滅ぼしになるとも思えんがな」 光実「兄さん・・・」 貴虎「明後日にはアメリカに経つ。お前には迷惑をかけるな・・・」 光実「僕は大丈夫・・・ごちそうさまでした」 ステージでチーム鎧武・チームバロンを始めとするビートライダーズがダンスを踊っていた。 光実が少し離れた場所から見ている。 チャッキー「ミッチ!」 ラット「ミッチー!」 リカ「どう?まだ一緒に踊る気になれないかな」 光実「・・・・ごめん」 リカ「そっか・・・」 光実がその場から去っていく。 チャッキー「ミッチ、まだ自分のこと許せないのかな?」 ペコ「構ってやることねーよ、放っておこうぜ」 ザック「ペコ・・・」 ペコ「簡単にはわり切れないだろ・・・」 ザック「まぁな。だが、それはあいつもおんなじさ 今はそっとしておいてやろうぜ」 少女「ミッチ大丈夫かなぁ・・・」 舞に似た一人の少女の肩に異形のイナゴが止まった。 新店舗がオープンしたシャルモンに貴虎と晶が来ていた。 貴虎「私は光実のことを何一つ理解してやれなかった。兄失格ですね・・・」 晶「私だって紘汰のこと全部分かってたわけじゃない。 そういうものですよ、兄弟って」 貴虎「彼には本当に大きな借りが出来てしまいました」 晶「紘汰は自分の進むべき道を決めたんだと思います。だからこれで良かったんです」 2人の席に店主である店長である凰蓮が来て、ケーキを置いた。 凰蓮「あら~メロンの君、焼けちゃうわねぇ こちらはお得意様へのサービスでございます」 晶「まぁ素敵」 凰蓮「今度の新作よ。自信作です」 2人がケーキを食べる。 晶「う~ん、おいしい」 貴虎「また、腕を上げたな」 凰蓮「ノンノン」 そのケーキを作ったのは城之内だった。 城之内「メルシー。お気に入りいただけて、な、なにより・・・」 得意げな城之内を凰蓮がトレイで叩く。 笑う晶の肩にあのイナゴが止まる。 そこから無数のイナゴが飛来してきた。 城之内「な、なんだ!?」 貴虎「バカな!まさかインベス!?」 イナゴが集結し、イナゴ怪人が出現した。 光実がいる所でも無数のイナゴが飛び交い、人々が逃げ惑う。 光実「これは一体・・・」 光実の前にあの少女が現れた。 少女「ふっふふふ・・・久しぶりだな」 少女が戦極ドライバーを取り出した。 光実「ロックシード・・・」 少女「変身・・・」 戦極ドライバー「ダークネスアームズ・・・黄金の果実・・・!」 少女が仮面ライダー邪武(ジャム)に変身した。 邪武「私のことを忘れたか・・・?」 光実が邪武に挑むも全く敵わない。 邪武「私はコウガネだ!ここまで力を取り戻すには苦労したぞ!」 コウガネとは、フェンシンムの民が黄金の果実を模して造った人造生命体で、劇場版で仮面ライダーマルスとなって、紘汰達に倒されたはずだったが―――! 光実「コウガネ・・・誰だ?」 邪武「そうか・・・お前にとってあれは夢の中の出来事か・・・。だが私にとっては耐え難い屈辱だ!」 邪武が光実を蹴り倒す。 邪武「ふん無様な、話にならん。さぁ狩りの時間といこうか」 凰蓮、城之内、貴虎がイナゴ怪人に挑むも全く敵わない。 そこに邪武も現れた。 邪武「どうしたアーマードライダーども、変身しないのか?」 城之内「もう・・ベルトは・・・」 貴虎達のドライバーはこれまでの戦いで全て破壊されていた。 貴虎「こいつら何者だ・・・?」 ザック「みんな!野郎!何が目的だ!」 邪武「決まっているだろ、復讐だ!」 駆けつけたザックは邪武に挑むも、やはり生身では敵わない。 邪武「ふははは」 邪武が変身を解く。 少女(コウガネ)「簡単には楽にしてやらんぞ。守ろうとしていたものが壊される様をその目に焼き付けろ。フェムシンムの様に滅びるがいい、猿どもめ」 少女とイナゴ怪人が大量のイナゴに包まれ姿を消した。 貴虎「何てことだ・・・!」 貴虎達はドルーパーズに集まった。 ザック「何なんだ、あのアーマードライダーは」 凰蓮「どうやら人間ではない様ね」 貴虎「奴はフェムシンムの事情を知ってる様だった。まさか、オーバーロードの生き残りか?」 凰蓮「まずいわね・・・オーバーロードと戦うなら戦極ドライバーが必要よ」 城之内「俺達のベルトはもう・・・ないじゃないですか」 ザック「打つ手なしかよ・・・」 坂東「ユグドラシルに黒いライダーがたくさんいただろ、あいつらのベルトは使えないのか?」 貴虎「黒影トルーパーのドライバーならロックシードごと全て処分した」 城之内「何で!?」 貴虎「ユグドラシルの様な存在に二度と悪用させないためだ。ヘルヘイムの驚異が去った以上、最早戦極ドライバーは必要ないはずだった」 凰蓮「まさかこんな事態になるなんて・・・」 貴虎「凌馬の残した設計図を元にドライバーを作り直したところで、ロックシードの方はどうにもならない」 ザック「だからって・・このまま指をくわえて見てるのかよ!」 貴虎がケースを持って呉島邸から出てきたが、城之内が待っていた。 城之内「ほ~らビンゴ、それ黒影トルーパーのドライバーでしょ。やっぱ予備が残ってた」 貴虎「どうして分かった」 城之内「策士ですから。まっ用心深いあんたのことだから必ず予備があると思ったよ。それ・・貸してよ、俺があいつと戦う」 貴虎「もう君達を巻き込むわけにはいかない。これは私の罪滅ぼしでもあるんだ」 城之内「そんなこと言ったって・・・あんた、前の傷まだ治ってないでしょ。戦いは無理だ」 貴虎は構わず行こうとするが、城之内が強引にケースを奪い取った。 城之内「あの・・・初瀬ちゃんって・・・」 貴虎「あぁ、初瀬亮二はインベスになってユグドラシル(*1)に処分された」 城之内「初瀬ちゃんがああなったのはきっと俺のせいだよ・・・。だからこれは俺の罪滅ぼしでもあるんだ・・・」 イナゴ怪人とイナゴが人々を追い立て、少女(コウガネ)が笑っている。 そこに城之内が駆けつけた。 城之内「好き勝手やってんじゃねえ!変身!」 戦極ドライバー「マツボックリ!」 城之内(初瀬ちゃん!) 戦極ドライバー「ロックオン! マツボックリアームズ!一撃インシャドウ!」 城之内がかつての初瀬との変身を思い返しながら、黒影に変身した。 少女(コウガネ)「ザコが笑わせる」 黒影はイナゴ怪人と果敢に戦うも、武器の影松を奪われ、圧倒されてしまう。 少女(コウガネ)「どうした、ボロボロじゃないか」 黒影「うるさい!地獄のパティシエ修行に比べれば・・・このくらい!」 少女(コウガネ)「よかろう、変身」 戦極ドライバー「ダークネスアームズ・・・黄金の果実・・・!」 変身した邪武も加勢し、2対1でさらに劣勢になっても黒影は戦い続けたが、邪武のダーク大橙丸でドライバーを破壊され変身が解除される。 城之内「こんなところで・・・・!」 邪武「これでもうお前たちに戦う術はあるまい」 光実「そうでもないよ」 光実が現れた。 城之内「お前・・・!」 邪武「呉島光実・・・」 光実「まだ残ってるロックシードはあるんだよ」 光実がブドウロックシードを取り出す。 邪武「ふはは、葛葉紘汰ならともかくお前ごときではどうすることもできん」 光実「たしかにあの人はヒーローだった。でも・・・もう紘汰さんはもういない。 だから僕たちがヒーローにならなきゃいけないんだ! 変身!」 戦極ドライバー「ブドウ!ロックオン! ハイ~!ブドウアームズ!龍!砲!ハツハッハッ!」 光実が龍玄に変身する。 邪武「どこまでも楽しませてくれる・・・」 邪武とイナゴ怪人が龍玄に襲いかかる。 龍玄と邪武、イナゴ怪人の戦い。 2体の攻撃で龍玄はブドウ龍砲を弾かれ、圧倒される。 龍玄が倒れるも、ブドウ龍砲が近くに落ちていた。 光実(見ていてください、紘汰さん・・・今度こそみんなを守ってみせます!) 邪武「無駄なあがきだ、消えろ!」 龍玄がブドウ龍砲を拾い、向かってきたイナゴ怪人を投げ飛ばす。 戦極ドライバー「ハイー!スカッシュ!」 ブドウ龍砲の連射がイナゴ怪人と邪武を吹き飛ばした。 倒れた邪武に龍玄がブドウ龍砲を突きつける。 龍玄「止めだ!」 邪武が変身を解き、少女の姿を見せる。 少女(コウガネ)「いいのか?この体は人間のものだぞ」 光実「なんだと?」 少女(コウガネ)「いまの私はただこのガキの体を乗っとっているだけだ。武器を下ろせ、変身を解け」 龍玄がブドウ龍砲を下ろし、変身を解く。 少女(コウガネ)「はっははは・・・馬鹿な奴め」 イナゴ怪人が無防備となった光実を痛めつける。 少女(コウガネ)「じっくりといたぶってくれる。安心しろ、他の連中もすぐに後を追わせてやる」 光実(すみません紘汰さん・・・やっぱり僕は何もやり遂げることができませんでした・・・) 紘汰(そんなことねぇよミッチ、お前すげぇ頑張ったじゃないか) 黄金の果実のオーラが空から飛来し、イナゴ怪人を光実から引き剥がし、爆破した。 黄金の果実のオーラの中から、「始まりの男」となって地球から遠く離れた星へ旅立った紘汰が現れた。 光実「紘汰さん・・・」 紘汰「やり残したことがあってな、コウガネ、お前を倒すことだ」 紘汰が放つ波動が少女(コウガネ)を捕らえ、元の少女からコウガネのイナゴを分離させた。 イナゴが再集結し、邪武の姿をとる。 邪武「おのれ、おのれ!お前を消し去る!」 紘汰「いけるな、ミッチ。2人であいつをやっつけよう」 光実「はい!紘汰さん!」 戦極ドライバー「ブドウ!」 光実「変身!」 戦極ドライバー「ブドウアームズ!龍!砲!ハッハッハッ!」 紘汰「変身」(*2) 光実が再び龍玄に、紘汰はベルトを使わずに鎧武・極アームズに変身する。 紘汰「ここからは俺達のステージだ!」 鎧武が無双セイバーを構え、龍玄に大橙丸を投げ渡す。 邪武が無双セイバー・ナギナタモードで切り結ぶも、2人の連携に押される。 邪武が距離を取って、無双セイバーから斬撃を飛ばすも 鎧武が無双セイバーのガンモードで、龍玄がブドウ龍砲で撃ち返してくる。 2人の銃撃を受け邪武が足を止めたところに、更に銃弾を連射し、邪武は転げ落ち無双セイバーを落とした。 邪武「なぜ黄金の果実である私が・・・貴様ごときに!」 邪武が体勢を立て直し、無双セイバーを拾う。 戦極ドライバー「ダークネススカッシュ・・・!」 邪武が無双セイバーを振るい、紫色のリンゴ状のエネルギー弾を連射するも鎧武が掌をかざすと、エネルギー弾は全て停止し消滅した。 鎧武「前にも言っただろ・・お前なんかただの金メッキだって。行くぞ、ミッチ!」 龍玄「はい!」 戦極ドライバー「極スカッシュ!」 「ブドウスカッシュ!」 鎧武と龍玄が飛び上がり、ダブルライダーキックを放った。 邪武「!」 戦極ドライバー「ダークネスオーレ・・・!」 邪武も対抗して、無双セイバーから紫色のリンゴ状の巨大エネルギー弾を放つも、ダブルライダーキックに跳ね返された。 鎧武「セイ!ハーッ!!」 龍玄「はーーっ!!」 邪武は無双セイバーを振るい、自身のエネルギー弾をかき消すも、そのままダブルライダーキックを受け大爆発、最後に爆炎の中に自身の顔を浮かばせながら、完全に消滅した。 戦いは終わり、夕暮れの中佇む紘汰に光実が駆け寄る。 光実「紘汰さん」 紘汰「その様子だともう大丈夫みたいだな。言った通りだろ、もう一度やり直せるって」 光実「はい」 しかし、紘汰の姿が薄れだした。 光実「待ってください!紘汰さんに伝えたいことたくさんあるんです!」 紘汰「貴虎と仲良くな、それと姉ちゃんに俺は元気だって伝えといてくれ」 紘汰の姿が消滅した。 光実「紘汰さん・・・」 紘汰(俺たちいつまでも仲間だぜ・・・ミッチ) 城之内達が光実の元へ駆け寄ってきた。 城之内・凰蓮・ザック「「「ミッチ!」」」」(*3) 貴虎「光実!」 光実「みんな!」 光実も笑顔で仲間たちの元へ向かった。 赤と青の服を着た2人の男の子がある大木の元に来た。 男の子(赤の服)「ここって空き地じゃなかったの?」 男の子(青の服)「すっげーんだよ、いきなりぐわーって生えてきたんだ。姉ちゃん!姉ちゃん!」 そこにコウガネに乗り移られていた少女が来た。 少女「これ鎮守の森の御神木・・・」 男の子達「「へぇー・・・」」 少女「さっ練習!」 子供達が踊りの練習を始めた。 御神木から、紘汰と黄金の果実を巡って戦い、敗れた戒人の幻影が浮かんだ。 その後ろには、「始まりの女」となった舞がいる。 舞「どう戒人、みんな過去を乗り越えて前へ進もうとしている。人類にはまだまだ未来があるよ」 戒斗「だが、いつかまた間違える。再び争い、傷つけあう」 舞「そうだね・・・そしてその度にやり直す。 間違いを正しながら、少しずつ歩いていく」 戒斗「やはりお前は強いな・・・」 戒人が笑みを浮かべながら消えた。 舞「さよなら・・戒人」 紘汰もそこに来ていた。 紘汰「じゃあな、駆紋・・・戒人。舞、俺たちも自分の未来に進もう」 舞「うん、行こう、紘汰」 紘汰が御神木にクラックを空けた。 その先に宇宙空間が広がっている――― ――地球から遠く離れた先にある2人が旅立った星。 赤い死の星だったその星が、地球の様に青く美しく輝く星となっていた。 そして、物語はファイナルステージおよび劇場版『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ 鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』で描かれる「進撃のラストステージ」へと続いていく…。 完
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/322.html
こんな最終回 【投稿日 2006/05/25】 最終回に寄せて 春コミサークル「げんしけん」で留守番する斑目と咲 700円500部は2時間ほどで完売 ボロイ商売になってきたと言い出す咲 9割荻上さんのお陰だけどねと言う斑目 笹原の部屋で仮眠取ってる荻上のカット 次回以降の皮算用を始める咲に「アナタモ2ページホドカイテミマスカ?」と切れ気味にツッコム斑目 あ、はいすいませんマジスイマセンと謝る咲 しかし色々あったよねえとしみじみする2人 げんしけんの活動の日々が回想シーンで挿入 間に耐えられず飲み物を買いに行こうとする斑目 近い奴に買いに行かせればいいよ座ってなと クッチーに携帯で連絡する咲 荷物(買った同人誌)を置きに来るついでに飲み物買ってこさせる 2人で待ち 間 クッチー到着 なんで自分パシリッスかもー でも私の知識総動員して激ヒヤのPETボトル買ってきましたよさあありがたく飲むがいい! 咲「はいはいありがとねー」 斑目「悪いねあーこれ代金ね(2人分)」 朽木「ん(3の口で)」 朽木「ん? んー……… あっ自分は島中で新しいサークル開拓したいんで続き買ってきます 斑目さんいいのがあればキープしときますけどどうしましょ」 斑目「あーその辺は完全に任せるから(追加軍資金を渡す)」 朽木「いってきまーす」 咲「よく体力が続くね」 斑目「ははは」 夜の打ち上げまでまだ時間あるし一旦帰って休んだらどうかすすめる斑目 イベント終わってないし田中や大野がまだ戻ってきてないしいいのか聞く咲 俺が留守番してるからいいよと斑目 じゃあ一旦銭湯でも寄って休んでおこうかなと席を立つ咲 そうしなよ俺は閉会準備ちょっと手伝ってから行くからと斑目 んーやっぱやめたと言って今まで閉会までいた事無いから今回は残ると席に戻る咲 椅子に座る2人の後姿 笹原の部屋で休む2人 コスプレスペースの2人 サークル回るクッチー クガピーとコーサカは仕事中 日常は続いていく げんしけん 完
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/1380.html
タイトル 作成者 サクラ大戦 活動写真 ジーク サクラ大戦 ジーク サクラ大戦 ニューヨーク・紐育 ジーク ザ・ドラえもんズ ミステリーX マス大作戦! 逃亡者 ザブングルグラフィティ 浅倉又一郎 サムライスピリッツ~破天降魔の章~ ジーク 地獄少女 宵伽 逃亡者 失格紋の最強賢者 W・サード 巨神ゴーグ 浅倉又一郎 獣装機攻ダンクーガノヴァ W・サード 重戦機エルガイム 逃亡者 出撃!マシンロボレスキュー ジーク 新サクラ大戦 the Animation ジーク 真・中華一番 ジーク 真・女神転生 デビチル ジーク 真・女神転生Dチルドレン ライト&ダーク ジーク 真ゲッターロボ 世界最後の日 ジーク スーパードール☆リカちゃん ジーク スーパービックリマン ジーク スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター- ジーク スイートプリキュア♪ とりもどせ! 心がつなぐ奇跡のメロディ♪ ジーク スイートプリキュア♪ ジーク スター☆トゥインクルプリキュア ジーク スター☆トゥインクルプリキュア 星空のうたに想いをこめて ジーク ストリートファイターⅡV ジーク スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ! ジーク スマイルプリキュア! ジーク 聖戦士ダンバイン 逃亡者 聖闘士星矢 逃亡者 聖闘士星矢Ω 逃亡者 聖闘士星矢 天界編 ~overture~ 逃亡者 戦姫絶唱シンフォギア ジーク 戦姫絶唱シンフォギアAXZ ジーク 戦姫絶唱シンフォギアXV ジーク 戦姫絶唱シンフォギア G ジーク 戦姫絶唱シンフォギアGX ジーク 戦国乙女~桃色パラドックス~ W・サード 戦国BASARA ジーク 戦国BASARA弍 ジーク 戦国無双 ジーク 戦国無双SP~真田の章~ ジーク 戦闘メカ ザブングル 浅倉又一郎 ゾイド -ZOIDS- 匿名 ゾイド新世紀スラッシュゼロ 匿名 ゾイドフューザーズ 匿名 ソードアート・オンライン(アニメ版第1期) W・サード ソードアート・オンライン -アリシゼーション- ジーク ソードアート・オンライン -アリシゼーション- War of Underworld ジーク 劇場版ソードアート・オンライン―オーディナル・スケール― W・サード